こんにちは。多趣味人間BUSSAN(ぶっさん)です。
ここ最近はVRChatというVRSNSにはまっていて、毎週どこかでログインしているのですが、このVRChatの中では、どうやらクラブイベントが熱いらしいのです。Twitterでは毎週のようにクラブイベントのスクリーンショットが投稿されるのを見かけています。
が、スクショを見るたびに僕はこう思うのでした。
「クラブってどんなところなんだろう…」
僕は人生で一度もクラブという場所に行ったことがありません。どんな場所かも、何をして楽しむのかも知りません。
「VRChatでクラブイベントに行ってみたい‥でもよくわからない」
でもタイムラインに投稿されるスクショを見ていると、よく分からないけど楽しそう…。
こんな心情だった僕が、実際にクラブに突撃してみた結果どうなったのか、VRChatのクラブとはどんな場所で、どうやって何を楽しむのか、をレポートしてみたいと思います。
VRChatのクラブを知らない、行ったことがない方への新しいきっかけにできればと思います。
※この記事はCLUBDEEPBLUEのオーナーさん・DJさんに掲載許可を頂いた上で作成しています。
もくじ
クラブに行ったことがない僕の、クラブに対するイメージや疑問
僕は、どちらかというと音楽が好きな人間です。しかし、人生で一度もクラブに行ったことがありません。それはなぜか。
クラブを楽しんでいる方々からすると怒られそうな偏見ですが、僕はクラブに対して、下記のようなイメージを持っていました。(あくまで僕個人のイメージです)
- こわいひとが集まってそう(どんな人が集まっているのかわからない)
- 何をしてるのか分からない
- どんな音楽が流れてるのかわからない
- ノリがわからない
- 何が楽しいのかわからない
- わからない事が多いので1人での参加にハードルを感じる
どの項目にも共通して言えるのが「わからない」という事です。
知っている場所には行きやすいですが、誰が集まっていて、何をしていて、どんな場所なのか分からない、未知しかない場所、それが僕のクラブに対するイメージでした。
知っている人に聞こうにも身近に聞ける人も居ない…。ましてや一緒に行く友達も居ない…。そうなると、クラブの事を知るすべもありません。クラブへ行く事へのハードルの高さは、クラブに対する興味を超えていました。
そんな僕が、クラブに足を踏み入れる事が出来たのは、CLUBDEEPBLUEというクラブとの出会いと、そこで活躍されている方々のお陰でした。
クラブに対するイメージや疑問を全て解消してくれたクラブ「CULBDEEPBLUE」
クラブ初心者にもやさしいのがCLUBDEEPBLUE
気さくだけどめちゃくちゃ熱い想いを秘めたクラブオーナー、Lycoris60さん。
(向かって左がDJのぽにおさん、右がCLUBDEEPBLUEのワールド制作のふぉっくすさん)
「こわいひとが集まってそう」と冒頭で書きましたが、僕が勝手に思っている全くの偏見で、実際はそんなことはありません。このCLUBDEEPBLUEの場合、運営されているのは皆気さくで気の良い方たちばかりです。ノリがわからなくても、曲がわからなくても、出演者の方々の事がわからなくても、楽しい音楽と時間を共有できる、それがCLUBDEEPBLUEのイメージです。プレイ内容にも気を遣っているようで、「クラブミュージック初心者の人でも聴きやすいライブ」を意識されているとのこと。そのコンセプトはまさにクラブミュージックどころかクラブ初心者の僕にザックリ刺さったのでした。
海で例えるなら、初心者用の浅瀬からシュノーケリングスポットまで幅広く用意されているイメージです。もちろん経験豊富なインストラクターさんが案内してくれます。まさに安心して音の海に溺れる事ができる環境です。
クラブ未経験の僕がCULBDEEPBLUEに突撃できた理由
これはとても個人的なエピソードなのですが、「わからない」が多すぎてクラブイベントに中々足を踏み入れる事が出来なかった僕が、初めて「CLUBDEEPBLUE」というクラブに突撃するきっかけとなったのは、ぽにおさんというDJと出会ったことでした。この方がMixcloudという音楽ストリーミングサービスに、ご自身の音源をアップロードしていたものを聴いたのがきっかけで、刺激的なサウンドに惚れて思わずフォローしてしまったのですが、それに対してぽにおさんは僕をクラブイベントに誘ってくれました。
うわああああマジですか!!嬉しいです!!!ありがとうございます!!!週末にVRChatでライブしてるので良かったら遊びに来てください🙏🙏🙏🙏🙏
— ぽにお (@pony_lyon) April 13, 2021
この時誘ってもらえなければ、おそらく僕はCLUBDEEPBLUEに足を踏み入れていなかったと思います。あらかじめ音源をMixcloudで聴けた事で、どんな音楽がかかってるかわからない、という部分が解消できたのと、気さくに誘ってもらえた事が決め手でした。
クラブ=ノリの良い音楽を聞かせてくれるナイスな場所
DJ=ノせてくれる人
僕が不安だったのは、クラブがどんな場所かわからない事、また、ノリが分からない事でした。しかし、行ってすぐに分かったのは、「ここはノリの良い音楽が聴ける場所なんだ」という事。そしてオーディエンスの僕らは無理にノる必要はなく、「DJの方々がノせてくれる」ということ。ノリはわからなくてOKなんです!
曲が1曲も分からなくても、音楽の知識が分からなくても大丈夫
ちなみに、初めてクラブに足を踏み入れたこの日、僕はCLUBDEEPBLUEで流れている曲やジャンルがほぼ分かりませんでした。唯一わかったのは宇多田ヒカルくらい。恥ずかしながら、ダブステップとフューチャーベースの違いもわかりません。それでもなぜか楽しい。音が楽しいと書いて音楽と読むのはまさにこの事。ちなみに、オーディエンスの皆さんはそれぞれ踊ったり体を揺らしたりしている方が多いですが、動きは全員バラバラ。そう、ノリ方や踊り方も自由なんです。
一言も喋らなくていい、喋りたければ喋ってもいい
クラブに行ってみたはいいものの、誰と何の話をしていいかわからない。それでOKです。
音楽を聴いて楽しむ場所なので無理に会話をする必要はありません。
むしろ、このCLUBDEEPBLUEではプレイ中は静かに聴くというスタンスのようです。
実際初めてここに行った時に僕はほぼ無言でマイクオフにしていました。
逆に、最高の音楽を聴いて感想やDJに伝えたくなったら、出演中でなければ直接話しかけても全然OKです。むしろかなり喜ばれます。出演者と気軽に話が出来るのも魅力の一つと感じました。
初参加の感想をオーナーさん達に伝えてきました
クラブイベント初日ですっかり魅力にハマってしまった僕ですが、ライブの後に色んな感情が湧き出てしまったので、感想を伝えにLycoris60さんとぽにおさんに感想を伝えに会いに行きました。出演者やオーナーに直接感想を伝えられるのも、VRChatのクラブイベントの魅力だと思います。そして出演者やオーナーの方々からしても、関係者以外の純粋なオーディエンスから感想を貰えるというのはかなりウェルカムなようです。是非CLUBDEEPBLUEに訪れた際は、イベントの感想を伝えてあげるととても喜ばれると思います。
出演者一同でイベントを盛り上げよう、という空気が最高
皆さんのサウンドが超絶カッコイイ!最高!!!!!というのは言うまでもないのですが、CLUBDEEPBLUEでのイベントの様子を見ていて感じたのは、出演者みんなでイベントを盛り上げたい、という純粋な空気感とお互いに対するリスペクトがバシバシ伝わってくる事です。出演者がお互いを自然に高め合っていて、それがオーディエンスにも伝わってくる、とても熱くなれる環境だと思いました。個人的には、こういう空気感がとても好きで、学生の頃の文化祭のライブステージを思い出しました。とはいえ、陽キャ過ぎるわけでもないところが心地良いと感じる原因な気もしています。
VRChatのクラブイベントの特徴
入場料はフリー。ドリンクは各自で用意!
現実世界でのクラブは入場料が発生したり、ドリンクを注文しないといかなかったりするようですが、VRChatのクラブイベントはオールフリーです。今後、投げ銭機能などが追加される可能性はありますが、基本的には全て無料でクラブイベントに参加することができます。ちなみに、ドリンクは皆さん各々自由に用意しているようです。
開催はオーナー次第(個人に委ねられている)
クラブイベント用の会場は、実はいつでも行ける訳ではありません。オーナーやワールド製作者の方がワールドをOPENにしている間だけ入る事が出来ます。つまり、開催されるかどうかはオーナー次第。企業や会社がイベントとして運営しているわけではなく、あくまでも個人が運営している自主開催形式のイベント、それがVRChatにおけるクラブイベントの正体です。機材トラブルで開始が遅れる事や、開催自体が難しくなる事もあります。
VRChatでのクラブイベントは、それも含めて個人の裁量で成り立っています。
情報はTwitterでの告知がほとんど
開催情報などは、何かWebサイト上で告知されているわけではなく、Twitterでの告知がほとんどです。
#CLUBDEEPBLUE
5/1(sat) 21:00 OPEN friend+DJ
ミルク(@miruku_vr )
SELDO(@zatsu_dndn )
windy(@roxwindy )
FAVISAMA(@Favisamasann )
PONYO(@pony_lyon )
VJ
windy(@roxwindy )
mønobright(@ptr_crtv )Welcome to the sea. pic.twitter.com/zp0M1G8yOO
— Lycoris60 (@lycoris60) April 27, 2021
例えばCLUBDEEPBLUEの場合、オーナーのLycoris60さんがご自身のTwitterアカウントで告知をおこなっています。
Twitchで配信を行っている事も(VR機器がなくても聴ける)
CLUBDEEPBLUEの場合、ライブ中はこちらのTwitchで配信をおこなっているようです。
もしイベントに入り損ねた時や、満員になってしまい入れなくなった時などは、Twitchで聴く事が可能です。また、VRChatをやっていないけどVRChatのクラブイベントに興味がある!という方でもTwitchを通してライブ音源を聴く事ができます。クラブによっては、会場内の映像を写しているところもあるようです。
VR空間内では音がちゃんとスピーカーから出る
地味に感動したのが、VR空間内では左右に設置されているスピーカーからそれぞれRとLの音が別々に出力されている事です。そして音質にもこだわっているようで、Twitchの配信よりもかなりクリアに音が聴こえました。まさに現実のライブ空間にいるような体験ができます。(スピーカーの仕様は各クラブによって異なるため、一概にそうとは言えませんが、CLUBDEEPBLUEでは上記の仕様になっているようです)
VRChatのクラブイベントへの参加方法
イベント情報を確認
上でも記載していますが、イベント情報はTwitterでクラブのオーナーさんがツイートしている事が多いです。まずはここで、開催日時を確認しておきます。
#CLUBDEEPBLUE 1st anniversary
4/17(sat) 21:00 OPEN friend+DJ
Lycoris60
逃亡(@Toubou_ )
リリーヤマユリ(@Lilly_vrc)
PONYO(@pony_lyon)
皿洗い(@wrx_overrun)Welcome to the sea. pic.twitter.com/2u4Xv0yMVP
— Lycoris60 (@lycoris60) April 14, 2021
時間になったらオーナーか出演者にjoin
参加方法は至ってシンプルで、オーナーか出演者にJoinする、というだけです。
事前にVRChatの公式HPなどからフレンド申請を事前に送っておくと良いかもしれません。OPEN時間直後にインスタンスが満員になってしまう事も多いため、なるべくOPEN直後にjoinすることをおススメします。多人数でのプレイ環境となるため、PCが高負荷になる事を想定しておく必要があります。負荷を軽くするためにsafetyから設定を変えたり、ダイナミックボーンの表示を制限したりすることをおススメします。
VR機器がなくても見に行けます
実は、VRChatはVR機器がなくても遊べます。この記事を読んでいる方で、まだVRChatを始めていない方は、僕が初めてVR機器無しでVRChatを遊んだ時の事を記事にしていますので、是非下記の記事を読んでみて下さい。
VR機器があればもっと最高
VR機器がなくても楽しめますが、もちろんVR機器で参加するともっと最高です。
ちなみに、2021年8月23日より、Quest2が値段はそのままに容量がアップグレードしています。
できれば‥‥ゲーミングPCを用意すると更にもっと最高です‥‥。
こんな時はどうすればいい?
音が止まってしまった!
さっきまで流れていた音楽が止まってしまった!そんな時は次の原因が考えられます。
- 何らかの原因でVRChatと自分のPCの同期が外れてしまった
- 何らかの原因で回線もしくはPCが重くなり、ワールド全体が固まってしまった
- DJ個人の環境により、データが来なくなってしまった
オーディエンス(参加者)側として出来る対処法としては、次の2つがあります。
まず、ワールドのどこかに「Resync」と書いてあるボタンがあるはずなので、それを押して少し待ちます。すると音声と映像に再読み込みがかかり、同期が外れてしまった場合はほとんどこれで復活できます。しかし、音声や映像だけでなく、周囲の人やDJも固まってしまった場合は、②の可能性があります。しばらく待っても周囲が固まったままの場合は、ワールドに入り直すか、VRChatを再起動しましょう。③の場合は、残念ながら僕達に出来る事はありません。そういった状況では、周囲の人も「あれ?止まっちゃったかな?」という反応を示すと思います。DJ側での解決を待ちましょう。
クラブ未経験の人にとって、VRChatのクラブは参加ハードルが低い
まとめです。今回初参加してみて感じた事を箇条書きにしてみました。
- 無料なので参加しやすい。合わなければすぐに退場できる
- そもそも会場に足を運ばなくていいので最高
- 全くの無知識・初参加でも問題なし
- わからない事は気軽に聞いてOK!
- 出演者やオーナーさんとの距離が近いのが魅力的
- VRで入ればライブのストリーミング配信を見るよりも圧倒的にライブ感を味わえる
こんな感じです。実際のクラブに参加する場合、情報を探し、チケットを予約し、決済し、開場に足を運び、クロークに荷物を預け、ドリンクを注文し、など、様々なステップが必要となりますがVRChatであればそういったハードルを全てとっぱらってVR空間内でライブを楽しむことができます。おまけに、VRChatではわからない事は何でも気軽に聞けるオープンな文化があるため、初めてでも、初心者でも、ちょっとした興味さえあれば問題ありません。ちなみに、今回はCLUBDEEPBLUEさんをメインに取り上げていますが、実際は数えきれない程たくさんの魅力的なクラブイベントが存在しています。クラブによって雰囲気もスタンスも様々で、これから先、この記事に記載されていないような新しいスタイルのクラブが出てくる可能性もあります。音楽と同じでイベントの在り方も多種多様です。気になる方は是非、気軽な気持ちでクラブに足を運んでもらい、ご自身で推しのクラブイベントを見つけて貰えればと思います!
VRChatでクラブイベントに関わっている皆さんへ
最後まで読んで下さりありがとうございました!僕は個人的に、VRChatでクラブイベントがもっと盛り上がったらいいなと考えていますが、クラブイベントに対する情報がとても少ないと感じており、今回このような記事を書きました。非常におこがましいお願いなのですが、もし、少しでもこの記事が少しでも良いと感じたら、初心者の方、初めての方に布教する場面があれば、是非この記事をシェアしてもらえると助かります。有効的に活用頂けると嬉しいです!
VRChatのクラブはリニューアルする事があります(2022/1追記)
リアルのクラブは簡単にリニューアルすることが出来ません。改築や改修には多額の費用がかかるからです。でもVRChatだったらモデリングさえ出来れば費用を掛けずにリニューアルできるのが良いところ。実際、CLUBDEEPBLUEは2021年に複数回リニューアルし、オーナーの気分や開催のコンセプトに合わせて会場を使い分けているようです。
どのCLUBDEEPBLUEが見れるかは、その時のお楽しみです!ぜひ、日々生まれ変わるVRChatのクラブの姿を楽しんでください。
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