こんにちは、引きこもり用品を色々買ったBUSSANです。僕は10年ほど前からキャラクターのイラストを描く事を趣味にしているのですが、最近は1枚のイラストを描く際になるべく表情差分を描くようにしています。そうすることによって、いろいろなメリットに気づく事が出来たので、この場にメモしておこうと思います。キャラクターを描いている全ての方の参考になればと思います。
もくじ
表情差分とは?
ピクシブ百科事典によれば、表情差分とは下記の事を指すようです。
同じイラストをベースに、表情などを変化させた差分のこと。
引用:ピクシブ百科事典
同じイラスト、という所がポイントのようです。
少ない手間でかなりの変化が付けられます
上のイラストは僕が数年前に初めて描いたオリジナルキャラクターの表情差分です。
表情を変えるのに描き直すのは一部のパーツだけで済むので、あまり手間を掛けることなくキャラクターをイキイキさせることが出来ます。
まゆげ×目×口でかなりバリエーションが出せます
上のイラストは今年描いたオリジナルキャラクター「BUSACO」のイラストです。
この時、描いたイラストは1枚だったのですが、キャラクターを表情豊かにしたかったので、色々なパターンの表情を用意してみました。(眼鏡の有り無しも含めると30パターンあります…)一見全ての表情を描き分けるのは大変に思えますが、僕が描いたのは全部で9パターンのパーツだけです。詳しく分けると下記のようになります。
- まゆげ×2パターン
- 目×2パターン
- 口×5パターン
※メガネは元々描いているので、ON/OFFを切り替えるだけです。
それぞれのパーツをレイヤー分け(グループ分け)してON/OFFを切り替える事で表情を作っています。パーツを描くだけなら案外すぐ出来るため、とってもお得感があります…。
▼こんな記事もあります
表情差分を描きたいけど忙しい方におススメ!まゆげと口だけ差分。
上のイラストは最近描いたオリジナルキャラクター「BUSACO」です。
表情を16パターン作ってみたのですが、この表情は「まゆげ」と「くち」しか変えていません。(眼鏡のON/OFFはあり)まゆげは2パターン、くちは5パターンあり、それぞれのパーツごとにレイヤーを分けています。(※レイヤーの分け方は後ほど解説)これだけでもキャラクターの顔にかなりのバリエーションを持たせることが出来ます。
目まで変えようとするとちょっと手間なのですが、まゆげとくちだけなので、非常に手軽に出来ます。
それぞれのパーツの分け方とレイヤー構造について
僕はキャラクター表情差分を描く時は表情パーツだけを別レイヤーに分けて、フォルダで整理するようにしています。画像付きで説明すると次のようになります。完全自己流ですので、例の一つとして見てもらえればと思います。
表情パーツごとにフォルダ分けする
表情パーツのみのフォルダに分けます。なので表情パーツレイヤーをOFFにすると画像のようになります。
試しに線1本で描ける「まゆげ1」と「くち2」のレイヤーをONにしてみました。
例えば、まゆげのレイヤーだけ切り替えるとこんな感じになります。(まゆげ1のレイヤーをまゆげ2のレイヤーに切り替えています)
ここまでは、まゆげもくちも線1本だけで表現できる種類なので簡単なのですが、
くちを開けている表情など、着色が必要になってくるものは、フォルダの中で更にレイヤー分けしています。
例えば、「くち1」のフォルダは、線画と塗りでレイヤーを分けています。これは、後から表情を微調整するときにレイヤーを分けておく方が微調整がしやすいためです。
線画・塗りレイヤーもONにするとこんな感じになります。2つのレイヤーをフォルダでまとめることによって、フォルダレイヤーをON/OFFするだけで表情の切り替えができるようになります。
表情差分を描くとキャラクターの意外な魅力に気づける
僕は今まで1枚のキャラクターイラストを描くときに表情をセットで描いていなかったのですが、そうすると自然と自分の好きな表情が勝手に決まってしまい、キャラクターの表情がいつも同じ方向性に寄ってしまうことに気づきました。そこで、今回はBUSACOの表情を16パターン描いたものを並べて、どの表情が好きかTwitterの皆さんにアンケートを取ってみる事にしました。
みなさんの好きな表情をリプで教えて下さい…!#何に使うかはお楽しみ!
ちなみに僕は⑥と⑩が気に入ってます…。 pic.twitter.com/xTtZD8qjHo
— BUSSAN(なんでもクリエイター) (@BUSSAN_8888) September 14, 2019
今回のアンケートでは30人の方が参加して下さり、48の票が入りました。その中で最も人気だったのが12番の表情でした。
(アンケートに参加して下さった方はありがとうございました!)
僕は穏やかな表情が好きなので、ハの字まゆげのキャラクターを描きがち、かつ挑戦的な表情は実はあまり描かないのですが、イラストを見た方には、BUSACOはちょっと挑戦的な表情が魅力的に写ったようです。これは僕にとってはとても大きな発見で、今まで気づけなかったキャラクターの魅力に気づくことが出来ました。
せっかくなので完成したイラストをこのページに載せておきます。
電柱×踏切×入道雲が描きたくなり、1日10分くらい、合計1ヵ月くらいかけて描きました。
ちなみに、このBUSACOのイラストは僕のTwitterのヘッダー画像と、このブログのTOPページに使用しており、ブログのTOPではPCとスマホで違う表情が出るように設定しています。全て表情が違うため、見るたびに新たな発見があり、キャラクターがもっとイキイキできるのでは、と思っています。(すみません、2021年現在は自分がVRChatで使用しているアバターにヘッダーを変更してしましました。)
ちなみに、このブログの最新版のヘッダー画像も、表情差分が存在しています。Twitterのアイコンとブログのヘッダー画像では、微妙に表情が変わっています。
いつも1種類の表情に寄りがちな方は、是非色んな種類の表情を描いてみて下さい。自分が描いているキャラクターの魅力に気づくことができ、さらにお絵描きが楽しくなるかもしれません。
▼僕がイラストを描く時に使っている画材達。
intuos pro M:WACOMの板タブです。やはりペンタブはWACOMが一番信頼性が高いと思います。
Logicool KX1000s:ロジクールのクリエイター向けキーボードです。このキーボードのダイヤル機能が本当に使いやすいんです…。もう離れられません。
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