多趣味=中途半端?本当にそうでしょうか。僕は多趣味の当事者なのですが、実は最近まで多趣味であることのデメリットに悩んでばかりいました。やりたい事が多すぎて、常に時間とお金がない状態。コロコロ目移りしてしまう状態。でも、実は多趣味には圧倒的メリットがあったのです。自分の中でちょっとした革命だったので、この場にメモしておきます。
もくじ
多趣味すぎた僕の悩み
そもそも、趣味って何でしょうか。検索してみました。
1 仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。「趣味は読書です」「趣味と実益を兼ねる」「多趣味」
2 どういうものに美しさやおもしろさを感じるかという、その人の感覚のあり方。好みの傾向。「趣味の悪い飾り付け」「少女趣味」
3 物事のもっている味わい。おもむき。情趣。
「さびた眺望 (ながめ) で、また一種の―が有る」〈二葉亭・浮雲〉
(goo辞書より引用)
趣味とは、「個人が楽しみとしている事柄」とあります。そしてそれは仕事としてではなく、という事みたいです。多趣味とは次の事を意味します。
[名・形動]多方面に趣味をもっていること。また、そのさま。「多趣味な(の)人」
(コトバンクより引用)
この通りに定義するならば、僕はどうやら「多趣味な人」になるようです…。
僕が今まで手をつけてきた趣味は下記の11種類です。
- 紙飛行機
飛行継続時間26秒の記録を持っています。 - 釣り
ルアーでトラウト(鱒)を釣るのが好きでした。 - プラモデル
車、戦闘機、ヘリなどを作っていました。 - ゲーム
このブログではかなりゲーム寄りの記事を多く投稿しています。
関連記事:ゲーム好きカップル同士が結婚するとどうなる?実生活の一部を公開します! - イラスト
イラストを描き始めて10年になります。
関連記事:イラストは描き続けるだけで上達する?上達過程10年分まとめてみました! - 音楽(鑑賞)
洋楽メタルからピアノまで何でも聴きます。ライブやフェスに行くのも好きです。 - 音楽(演奏)
バンド経験あり。極まれにギター配信をしています。 - ライブ配信
Youtubeやtwitterでライブ配信をしています。
関連記事:多趣味な人にこそライブ配信をおススメしたい理由 - コーヒー
毎日豆を挽いてコーヒーを淹れます。
関連記事:コーヒーの淹れ方、プロから教えてもらいました。 - 写真(カメラ)
撮り方の記事や100枚の写真で紹介するシリーズを記事化しています。
関連記事:京都の俵屋旅館が別世界過ぎたので100枚の写真で紹介します - ブログ
このブログは趣味の一環として書いています。
関連記事:BUSSANとこのブログについて
よくもまあこんなに趣味やってるなと自分でも半ば呆れています。でも、自分としてはやろうと思って増やした訳ではなく、自然に増えてしまった結果このようになっています。
そして、沢山の趣味を抱える事で、次のような事で悩むようになりました…。
時間がいくらあっても足りない
1日は24時間あるのですが、残念ながら僕は平日はそのほとんどを仕事にあてています。すると、趣味に使えるのは週末(土日)の2日くらいになるのですが、平日出来なかった家事や買い物などで1日使う事が多いので、残りは1日です。その1日の半分は仕事の勉強や準備に充てる事がほとんどなので、趣味に使えるのは約半日(8時間くらい?)になります。1週間で8時間なので、1日平均1時間ちょっと…という事になります。そんな生活リズムの中で上の趣味を両立させるのは超困難です。(というか正直、今この文章を書いてて凄い無茶があるなと思いました。)
いつ趣味するんやろ…という話になるのですが、寝る時間や食べる時間を削るしかない気がします。が、そうすると簡単に健康が崩れるので、なるべく寝る時間や食べる時間などは削らないようにしています。
するとどうなるかというと、やりたい趣味が出来ない。正確には、一部しかできない。という事になります。やりたかった事が消化できず、どんどん消化不良が溜まります。
これは次第にストレスになります。やりたい事は沢山あるのに出来ない。出来ても途中まで。モヤモヤ。気づいたら日曜日の夜中。あと数時間で月曜日になる訳です。
お金がいくらあっても足りない
趣味にはお金がかかります。(かからない趣味もありますが)
例えばカメラ。本体だけで数万円~数十万円します。さらにレンズ、三脚、その他いろいろな機材を買っているとそれだけでも相当な出費になります。楽器もそうです。ギターだけでもいい値段。エフェクターやシールドなど、機材を揃えようとするとそこそこの金額が必要になります。そんなお金がかかる趣味を複数やっていると、お金がいくらあっても足りません。家庭もあるので趣味ばかりにお金を使う事も出来ません。
中途半端になる
一番の悩みはこれです。沢山の趣味があると目移りしてしまい、1つに集中すると他が放置になります。どれもこれも取り組もうとすると中途半端に。
〇〇だけ続けて10年、みたいな人にはどんなに頑張っても追いつけないと実感しています。例えばゲーム。ゲームはだいたい100時間プレイすればクリア出来るように作られていると聞きます。趣味をゲームに絞っている人は、100時間ゲームに没頭出来るのですが、僕の場合その100時間でゲーム以外にも複数の趣味をやりたいので、どうしてもゲームクリアまでに時間がかかります。結果、攻略度に差が出るので100時間ゲームに没頭した人にはどう頑張っても対戦で勝てません。僕が「ゲームは好きだけどプレイが下手」なのはこれが原因かもしれません。
ゲーム以外でも、どのジャンルでも同じです。楽器演奏だけが趣味の人は100時間で色々な知識、奏法などを習得できますが、僕は色々な趣味に手を出したいので100時間かけてもそ一部しか習得できません。結果、楽器演奏一筋の人にはどう頑張っても劣ります。
これは時間の使い方の問題なので、どう頑張っても物理的に難しいと感じています。
と、ここまでネガティブな事を書いてきましたが、実は最近になって多趣味の圧倒的メリットに気が付いたので、次の行からはポジティブな事を書いてみます。
多趣味な人が持つ最強のメリットとは
中途半端になりがち、と自分では思っていましたが、実はすんごいメリットがある事を最近発見したんです。
趣味×趣味で異次元へ
趣味の掛け算ですんごい事になります。
例えば「ゲーム×イラスト」でファンアートが描けたり、イラストコンテストに応募が出来るようになります。「ゲーム×配信」ではゲーム配信として新たな次元の遊び方が出来るようになります。「プラモデル×写真」も面白いかもしれません。もっと面白いのは、趣味を3つ以上掛け算した時です。
例えばですが…
アウトドアと楽器演奏と配信 という3つの趣味があれば、海岸でキャンプしながらウクレレを弾いて、その様子を配信、みたいなコンボが出来ます。エモさ抜群。
登山とドローンと写真が趣味なら、山頂からの様子をドローン撮影して、誰も見た事のない景色を発信、なんて事も出来ます。壮大。
配信とコスプレとダンスが趣味なら、コスプレしながらダンスする様子をライブ配信。みたいな事もできるかもしれません。超アクティブ。AppleのCMに出れそう。
当たり前のように書いてますがこれって結構凄い事だと思っています。
多趣味な人はこの掛け算のバリエーションを持つ事ができるので、今までにない次元の趣味を生み出すことができるんじゃ!?と思っています。こういうの、ワクワクしませんか?
さらに、圧倒的に自分の希少価値が高くなると思うんです。多分、上に書いた3タイプの掛け算ですが、再現出来る人はかなり希少なんじゃないでしょうか。
それぞれの趣味のレべルを上げるとさらに効果増大
掛け算というのは、掛け合わせる数字が1だとあまり効果がありません。1×2は2にしかならないからです。でも、2×2は4になります。これは趣味の掛け算でも同じだと思っています。
例えば、上の「キャンプウクレレ配信者」の例えで表現すると、キャンプのレベルが高くてもウクレレのレベルが「コードを練習し始めたくらい(仮にレベル1)」だと配信したとしても見応えとしてはイマイチかもしれません。でも、「数曲弾けるくらい(仮にレベル2)」になれば、十分見応えのある内容になると思うんです。そして、「ライブできるくらい(レベル5)」になれば、それはもう番組と呼べるんじゃないでしょうか。
そして「登山ドローン写真家」の例で行くと、せっかくドローン操縦や写真が上手くても、「登ったのが低め丘(仮にレベル1)」だと見応えとしてはイマイチかもしれません。でも「登ったのが雪山(仮にレベル2)」だと見た人に感動を与えるかも。さらに「朝焼けが見れるタイミングの富士山(レベル5)」とかだと、それはもう映像作品として売れるんじゃないでしょうか。
「ダンスコスプレ配信者」の例で表現すれば、コスプレが最高だったとしても、ダンスが「ステップを練習するくらい(仮にレベル1)」だとコスプレファンしか付かないかも。
でも「フリースタイルも余裕(レベル5)」だと本当にCMオファーが来るかもしれません。
実際にやってみた例
実際に、僕はこのブログで色んな趣味の掛け算を試しています。
(うまくいっているかは微妙ですが)
「写真×イラストで学んだ加工技術×SUZURI」
自分で撮った写真を使って商品を作って、その過程を記事にしたりしています。
「コーヒー×写真」
コーヒー豆の写真やコーヒーに合いそうなスイーツの写真をInstagramに投稿したりしています。
「イラスト×写真×twitter」
自分で撮った写真を背景の参考にしてイラストを描き、twitterで募った人の名前やアイコンを1枚のイラストに入れました。
一旦3つ紹介してみましたが、ほかにも沢山あります。まだ「1×2」の範囲から「2×2」の範囲に達していないかもしれませんが、地道に伸ばして行こうと思っています。
で?君は何がしたいの?と言われればそれまでなんですが。
これはあくまで「趣味」なので、 「個人が楽しみとしている事柄」の範囲で十分だと思っています。
新たに始めた趣味
2020年10月、VRChat(VRチャット)というVRSNSを始めました。
VRChatは、何かのゲームという認識ではなく、VR空間で色んな事が出来るため、VRの中で写真を撮る、VRの中で絵を描く、VRの中でゲームをする、VRの中で飛行機に乗る、など様々な遊び方ができます。まさに趣味の掛け算にピッタリ…。現実で既にやっている趣味がそのままVRChat内でも活かせるケースがあります。
▼Oculus Quest2を購入しました。
趣味の掛け算を極めた結果、YouTubeチャンネルを開設しました。
やろうと思っていて中々出来ていなかったのですが…遂にYouTubeチャンネルを開設しました!このYouTubeチャンネルでは、次の掛け算にチャレンジしています!
- 配信
→かつてはニコニコ生放送、数年前まではTwitterペリスコープやTwitchで遊びでやっていた配信スキルをYouTubeの配信でも活かしたいなと思っています。 - 動画撮影&編集
→VRChatを始めてから動画を撮影するようになり、動画を撮影するようになったら編集するようになったのですが、そのスキルがあるならYouTubeに動画投稿した方が良いんじゃないかと思い、折角なので活かしていきたいと思っています。 - デザイン
→もともとはイラストをカッコよく見せるためだったりTwitterスペースの番組告知のために始めたサムネイル制作だったのですがそのスキルがあるならYouTube配信や動画のサムネイルにそのまま使えばいいのでは!?と思い、これも活かせるなと…。 - VR
→せっかくVRアバターを持っているので、これを活かさない手はないなと思っています。 - Twitterスペースで習得した司会スキル
→実は2021年は1年間Twitterスペースをやっていました。その中では、時には10人のスピーカーさんと一緒にスペースを行う事もあり、司会としての役割をこなすことが多かったので、おそらくこれは配信でゲストさんとトークするのに役に立つのでは…?と思っています。
これらの趣味(スキル)を掛け算するとどうなるのか、というのは実際に動画や配信のアーカイブを見て頂けると分かるかもしれません…!是非チャンネルに訪れてみてください。
遂に趣味が仕事に。
2022年5月、BUSSANはVRゲーム開発のMyDearest株式会社に コンテンツディレクター/デザイナー として入社しました!趣味で始めたVRでしたが、いつの間にか本業のお仕事になってしまいました。どうしてこうなったのか、その後どうなったのかはまた追々記事にしていきたいと思います。
▼できればこんなPCが欲しい…(泣)
やり方次第で可能性は無限大
趣味が多い人、または極めたものが多い人は「掛け算」でさらに可能性を広げる事が出来ると思います。「多趣味な人は中途半端」と言われがちですが、その中途半端な何かを寄せ集めれば、唯一無二の新ジャンルが出来上がるんではないかと思っています。なので、多趣味だと自覚がある方は、是非色んな組み合わせを試して貰えたら面白いと思います!
余談
ちなみに、ちょっと似た方向性の悩みで、「好きな事を仕事にする難しさ」について考えた事もありました。良かったら関連記事からどうぞ!