こんにちは。多趣味人間BUSSANです。
僕は2020年の秋ごろからVRChatにめちゃくちゃハマってしまい、今は週に何回かVR空間の住人となっているのですが、これがなかなか強烈な体験で、今まで経験したゲームとはまた一味違った面白さがあります。(VRChatについてはこちらの記事で紹介しています。)特に、「自分の好きな姿になれる」というのが楽しさの一つなのですが、僕はこのVRChatの中で、美少女アバターを使用しています。「えっ、気持ち悪っ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、おそらくそれは一つの正しい反応と思います…。では、夫がVRChatで女の子になった場合、その妻はどんな反応をするでしょうか?気になった僕は妻にいろいろ聞いてみる事にしました。今回はその内容をここに書き記そうと思います。
この記事が何の役に立つかは分かりませんが、「VRで遊んでいる様子をそばで見られる」というのはある意味貴重な体験ではあります。それを見たとき、人はどんな感想を持つのでしょうか。
※ちなみに、この記事はあくまで我が家のケースとなります。また、意見についてはぶっさん個人のものですのでご了承下さい。
もくじ
前提1:我が家のVR環境
まず、ぶっさん本人がどんな状況でVRで遊んでいるのかというと、こんな感じです。
- リビング
- 妻のデスクと僕のデスクはどちらもリビングにあり、横から丸見え状態
- 声や音も丸聞こえ状態
- VRで遊んでいるエリアは3畳もないスペース
- 座っているより立っている事が多い
今から数年前のリビングです。今はテレビやパソコンを買い替えているので全く状況は違いますが、配置はこのままです。僕が座っているのは右のデスクで、いつも椅子を後ろに下げVRで遊んでいます。つまり、僕が遊んでいる様子は丸見えで、しかもどんな会話をしているのかも丸聞こえ、という事になります。
使っているVR機器はOculusQuest2
コードレスで遊べるOculusQuest2ですが、僕はOculusLinkでゲーミングPCに接続して遊んでいます。つまり有線接続しています。
前提2:我々のプロフィール
- PSVRで遊んだことがあり、VRChatに興味あり
- ゲームに対してはウルトラエンジョイ勢
- 対戦ゲームは弱い
- ゲーム配信の経験あり
- イラストを描いている
- VR機器で遊んだことはなく、特に興味もない
- ゲームに対してはソフトガチ勢
- 対戦ゲームに強い
- 1日に10タイトルのゲームを遊ぶ人
- 京極夏彦が愛読書
アイコンについては、僕(ぶっさん)はおなじみの「鳥アイコン」ではなく、せっかくなのでVRChatで使用しているアバターのイラストにしてみました。妻については、僕が以前描いてあげたオンラインゲームのアバターのイラストを使用しています。
僕の妻は非常にオタクコンテンツに対して理解が深く、そして寛容という事を前提としてお伝えしておきます。より詳しく知りたい方は、次の記事に少し詳細が書いてあります。
VRChatにまつわる妻との会話
ここからは、妻とのやりとりを会話形式で書いていきます。
VR機器を買う前の反応
バ美肉おじさんとは:バーチャル美少女受肉おじさん。バーチャル空間で美少女の肉体を手に入れたおじさんを意味します。
ボイチャとはボイスチャット(通話)の事。
この時、僕はVRChatのデスクトップモードで遊んでいたので、VRChatが凄く楽しそう!という感想を持っていたのですが、その面白さを言葉だけで妻に伝えるのは激ムズでした。
VR機器を買うまでは案外すんなり。そして流石、オタクコンテンツに感度の高い妻、既に「バ美肉おじさん」になる事を先回りして予測してくるという…。
教訓:VRChatの楽しさを言葉で説明するのは難しい
VRChatで遊んでいるところを見た時の反応
(その時の状況↓)
この時僕は、VRChatの中でボードゲームで遊べるワールドに行き、複数人とボードゲームをして遊んでいたのでした。ちゃぶ台があり、立って遊ぶには低すぎたので椅子すらも端にどけて、その場に座り込んで遊んでいました。ちなみに、VRゴーグルを被っている最中は外の景色が見えないため、現実の部屋のどの方向を向いているか分かりません。いつの間にか壁に向かって喋っていたらしいのですが、ゲーム内ではその方向に皆が居ました。
しかし、その状況は妻には伝わらず、いきなり奇行をはじめたと思われたのでした。
教訓:VR機器から見える景色や状況を伝えるのは難しい。
僕の会話を聞いた時の反応
(↓その時の様子)
この時僕は、VRChatの中の居酒屋で大声で会話をしていたのでした。VRChatの中ではリアルと同じで人が集まるとその会話が全て耳に入ってくるため、人が密集している場所では自分の声を通そうと、声を大きくしがちです。しかし現実では誰も喋っていない静かな部屋なので、自然と大声になってしまっていたのでした…。ちなみに、妻によれば、隣の部屋まで聞こえてくるレベルだったそう。
教訓:声量には本当に気を付けた方がいい。
ぶっちゃけ美少女の夫をどう思ったのか聞いてみた
ここまで失敗談が続きましたが、美少女になった夫を正直どうだったのかを改めてインタビューしてみる事に。
結論:面白がられていた
妻のオタクコンテンツへの理解度の深さ、そして寛容さに救われた、という結論になるかと思います。
追記:妻にVRChatをやっているところをムービーに撮られました。
僕がVRChatやってるところをとうとう妻に撮られたんですが、撮った動画を見たら想像してた5倍は気持ち悪くて、やっぱり妻が正しかったと実感しました…
自分なのに結構げんなりした…しかしこれが現実— BUSSAN🏠(なんでもクリエイター) (@BUSSAN_8888) January 16, 2021
とうとう妻にVRChat中のムービーを撮られました‥‥。
ムービー自体はすぐに消してもらったのですが‥‥改めて自分がVRで遊んでいる状況を客観的に見てみたら、最初に出てきた感想は「これはダメだ」でしたw
VR中の自分の姿が、思ったよりもはるかに気持ち悪くて、ちょっとげんなりしました…。
周囲から見られながらのVRChatで意識した方が良さげなこと
ここまでの同棲を伴うVRChat生活での注意点や気づきなどをまとめてみました。
- 何をしているのかはちゃんと説明できるようにした方が良さげ
- 周囲に迷惑をかけない配慮はとてもだいじ
- 周りからどう思われるか、よりも自分がどうしたいか、を優先したほうが良さげ
何をしているのかは説明できるようにした方が良さげ
現実とVRの差がとても激しいため、VRChatで遊んでいる人をVRの外から見る場合、不審者にしか見えないそうです。ゲームの特性上、これは仕方ない事だと思います。PCの画面にプレイ中の映像が写っているとはいえ、ほとんどの場合VR外の人からは画面は見られません。なぜなら、動いてる人に意識が行くから。しかしそんな時、ゲーム内で何をしていたのかはちゃんと説明出来るようにした方がいいかもしれません。
しかし、上の画像のような状況を説明できるでしょうか?(僕にはできません…)
とは言え、これがVRChatの日常。そんな時は、その状況のスクリーンショットを見せると納得してもらえるかもしれません。スクショだいじ。
周囲に迷惑をかけない配慮はとても大事
共同生活や同棲をするにあたって、同居人が毎晩うるさくしていたら、相手にストレスを与えかねません。例えば、配信や通話などは声のボリュームだけ気を付ければよいのですが、VRは行動を伴うため、足音や足踏み、立ったり座ったりする音が気になる事も十分あり得ます。とはいえ、自分がどれだけの声量で喋っていて、それがVR外の人にどう聴こえているのかを確認するのは至難のわざです…。一番手っ取り早いのは、同居している人に確認してもらう事。そしてその人が不快に感じていない確証を得る事です。
周りからどう思われるかより、自分がどうしたいか、を優先したほうが良さげ
妻に聞いてみてわかったのは、「現実とVRの差が強烈」という事と、「自己認識と他者認識にギャップがある」です。
現実とVRの差が強烈
前者については、VR体験をしたことがない人の視点ではどうしてもゲーム内の状況を察することは難しく、これについては「理解できる説明」、もしくは「その本人がVR体験をする」くらいしか解決方法が見当たりません。人間は理解できないものをみると「気持ち悪い」「こわい」と感じる事があります。「VRをしている人が気持ち悪い」と感じる原因はここにあるかと思います。
一つたとえ話を出すと、iPhoneが普及し、電話本体を耳に当てず、イヤホンマイクで通話する人が増えはじめた時、当時はまだ「電話を耳に当てて通話する」のが普通だったため、イヤホンだけで通話している人は「独り言を喋っている」ように見え、気持ち悪がられた事がありました。しかし、今ではよく見る光景となったため、だいたいの人が「あの人は通話中だな」と認識できるようになったかと思います。
VRも同じく、今後普及してほとんどの人がVR機器を持つ事があれば、例えばVRを被って寝ている人を見かけたとしても「あの人は今VR睡眠中だからそっとしておこう」という認識を自然と持てるような時代が来るかもしれません。
自己認識と他者認識にギャップがある
自分では普段通り立ち回っているつもりでも、実は女子化が進んでいた、という事については、自分自身では気づけなかったかもしれません。僕自身の認識としては、一般的なMMORPGのようにぶっさんというゲーム外の人間が女性キャラクターを操作しているつもりだったからです。(アバターと自分を分けている認識)しかし、恐ろしい事にいつしか自分がアバター側に引っ張られて、同化が進んでいたという事です。
結局、自分はどうしたいのか
周囲からの目は痛い、理解もまだ普及していない。しかし自分はどうしたいのか?
改めてそういった問いを自分に投げてみました。
周囲からすると一見不審に見えるのは認めつつも、自分のスタンスをしっかり保って、楽しいと思える事を、周囲に迷惑をかけない程度に楽しんでいくのが良いのではないかと考えています。考え方はひとそれぞれなので、各々答えは違うかもしれませんが、事例の一つとして見てもらえればと思います。
皆さんも節度を保って楽しいVRライフを!
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