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VRChatクラブワールド”Club_lJUS(クラブジュース)”について【オーナーインタビュー】

ABOUTlJUS

こんにちは。BUSSAN(ぶっさん)です。

VRChatには様々なクラブワールドが存在しており、毎週のようにLIVEイベントが開かれています。そんな中、2021年に立ち上がったClub_lJUS(クラブジュース)のPONYOさんからスカウトされ、この記事を書いているBUSSANは広報担当としてSTAFF参加することになりました。今回は、Club_lJUSについて、なるべく分かりやすい形でこの記事にて紹介させていただきたいと思います。

 

 

VRChatのクラブワールドはどんな場所なのか


クラブってそもそも何?DJって何をしている人なの?リアルのクラブとの違いは…?VRChatのクラブはどんな場所なのか、簡単に箇条書きにしてみました。

  • クラブ=ノリの良い音楽を聞かせてくれる場所
  • DJ=ノせてくれる人
  • 曲が1曲もわからなくても大丈夫、音楽の知識が分からなくても大丈夫
  • 一言も喋らなくていい、喋りたければ喋ってもいい
  • 入場料はフリー、ドリンクは各自で準備
  • 開催はオーナー次第
  • 開催情報はTwitterでの告知がほとんど
  • VR空間内では音がちゃんとスピーカーから出る

詳しくは「クラブ未経験の僕がVRChatでクラブイベントに潜ってみた」という記事に書いているのですが、そもそもクラブとは簡単に言うとノリの良い音楽をDJさんが聴かせてくれる場所、です。いろいろな考え方があるのですが、お客さんを盛り上げたり、ノせるのがDJさんのお仕事なので、オーディエンスとして聴きに行く人は1曲もわからなくて大丈夫です。もちろん音楽の知識が分からなくても、踊れなくても問題ありません。そして、これも色んな考え方があるようですが、VRChatのクラブでは一言も喋らなくても、喋っても大丈夫です。(周囲の方の迷惑にならなければ大丈夫です)

現実世界のクラブでは入場料が発生したりドリンクを注文しないといけなかったりするようですが、VRChatのクラブの特徴としては(2022年現在では)入場料は無料であり、ドリンクは各自で用意する形になっています。また、基本的に開催はオーナーの個人にゆだねられており、会社や法人として運営している団体はほぼ存在していない状態です。また、開催情報などもオーナーさんのTwitterアカウントでアナウンスされることが多く、基本的にはオーナーさんに属するコンテンツとなっています。

VRChatのクラブでは、それぞれ自分でワールドを作ったり改変したりできる事が大きなメリットとなるため、それぞれの世界観や現実のクラブでは実現が難しいギミックやシステムを搭載しているものが多い印象です。ちなみに、VRChat内ではちゃんとワールド内のスピーカーから音が出るように工夫されたものがほとんどです。

クラブワールドについての詳しい概要は別記事に書いていますので、是非読んでみてください。

クラブ未経験の僕がVRChatでクラブイベントに潜ってみたこんにちは。多趣味人間BUSSAN(ぶっさん)です。 ここ最近はVRChatというVRSNSにはまっていて、毎週どこかでログインしてい...

 

クラブワールドとしてのClub_lJUSの特徴


VRChatには様々なクラブワールドがあり、たくさんのDJさん達が毎晩のように音楽をかけています。それぞれ魅力的な世界観があり、どのクラブワールドも最高なのですが、Club_lJUSとしては下記のような特徴があります。

  • 三角形のディスプレイ(通常は四角形であることがほとんど)
  • 照明スタッフによるライティング演出
  • オーナーのディレクションによる独自のイベントプロデュース
  • ライブごとに演出や内装を変更(同じライブを観ることができない)
  • ダンサーによるダンス演出や声優によるアナウンス演出などが入る事も

こちらのツイートにて、過去のlJUSのアフタームービーをご覧頂けます。

【インタビュー】DJPONYOさんへインタビュー!

僕は現実の世界でクラブという場所に行ったことがありません。そんな僕がクラブ初体験をしたのは、VRChatというVRSNSにある「CLUBDEEPBLUE」というクラブでした。このクラブと出会ってから、すっかり毎週のようにクラブワールドに通うようになったのですが、こうなってしまったきっかけは、このCLUBDEEPBLUEで活躍している「PONYO」(ぽにお)さんというDJと出会った事にありました。

今回、なんとこのPONYOさんが新しいクラブワールド「lJUS(ジュース)」を立ち上げるというという事で、居ても立っても居られずプレオープンの発表前にインタビューを申し込んでしまったのですが、畏れ多くも秒速で快諾を頂いてしまいました。
この記事では、Club lJUS(ジュース)とはどんなクラブで、どんな魅力が詰まっているのかをオーナーであるPONYOさんに直接インタビューさせて頂き、その様子を対談形式でまとめてみようと思います。Club lJUS(ジュース)の深い部分が垣間見えるとても濃い内容となっています。なお、インタビューは動画で見る事も出来ますので、よければそちらもご覧ください!

※全文ではなく、一部内容を切り取って記載しています。

この記事の元となっているインタビュー配信です。Twitter上から閲覧することが出来ます。2時間以上の長さがありますのでご注意下さい。
撮影場所として、PONYOさんと僕の思い出の場所だったSUPERCHILLというワールドをお借りしています。ワールド作者であるClomaさんより撮影許可を頂いています。

今回はこのインタビューの中から、全文ではなく、特に魅力的な部分を一部切り取って記事としてお届けします!が、それでも1万文字を超えてしまいました…。是非色んな方にClub lJUS(ジュース)の魅力を知って頂き、実際に足を運ぶきっかけとなれば嬉しいです。

 

VRChatをはじめてわずか1ヵ月でクラブワールド制作を決めた

ぶっさん
ぶっさん
今日は宜しくお願いします
PONYOさん
PONYOさん
宜しくお願いします!
ぶっさん
ぶっさん
まず最初に一つ確認したいんですが、PONYOさんはVRChatをはじめられたのは今年に入ってからで合っていますか?
PONYOさん
PONYOさん
正確には去年の大晦日ですね!
ぶっさん
ぶっさん
なるほど!そこからはじめてDJとしてライブをされたのが、1月29日というのを何度かお聞きしたことがあります。
PONYOさん
PONYOさん
そうですね、VRのDJとしてデビューしたのが、2021年の1月29日ですね。
ぶっさん
ぶっさん
そこから、約1ヵ月で今回のClub lJUS(ジュース)の制作を決めた、というお話を以前お聞きしたのですが、合っていますか…?
PONYOさん
PONYOさん
正確には、1か月後には、もうメンバーを集め始めて、動き出してる段階ですね。構想自体は、「1月29日」が終わった翌日ぐらいには構想を練り始めていました。ただ、もともとVRでDJをやりたいとは思っていたんですよね。ただ、既にVRChatにあるクラブは僕がやりたい事とは違うなと思っていて。もちろん、コンテンツとしては完成されていて、尊敬しているし凄いとは思うんですが、やっぱり自分がやりたいと思う箱を作るのがいいんじゃないかと思って。結果的にはその欲求の半分くらいはCLUBDEEPBLUEで満たすことができていたんですよね。
PONYOさん
PONYOさん
ただ、CLUBDEEPBLUEはあくまでも、僕の箱じゃないから、僕の出番ではやりたい事が出来ても、イベント全体でこういう演出をしたいとか、こういう演者さん呼びたいとか、オーディエンスさんにこういう風に思って貰いたいとか、そういうことは完全には実現できないなと思ったんです。
でもそれはCLUBDEEPBLUEを否定するという事ではなくて、それはそれでめちゃくちゃLycorisさんが考えて運営していて、むしろ応援してあげたい程凄いことだと思うんです。でも、せっかくやるなら「完全に自分がやりたいと思う事をやりたい」という性格でいて。モヤモヤしながら甘え続けるのは違うと思ったんです。本気で「本当にやりたい事ができているのか?」を場所のせいにしちゃう自分が出てきた時に、良くして貰ってるCLUBDEEPBLUEに申し訳ないと思うし。僕が自分の意志で全てやって、全ての結果や評価を受け止められるような環境で、言い訳なしの戦いをしてみたいと思った、というのが一番のきっかけですね。
ぶっさん
ぶっさん
そもそもですが、完成されたメンバーが集まっているし、ワールドを作るのもめちゃくちゃ早いと思っていて、どうやったらこんなことが出来るんですか…?
PONYOさん
PONYOさん
正直、メンバーが集まったのは本当に偶然だったという事もあるんですが、僕が実際やっている事はディレクションなんですが、プロジェクトの進め方については自分なりのノウハウがあったんです。実際に仕事では進行管理などをやっていて、仕事ライクというか、ガシガシ進めるスタイルなんです。これが苦しいと感じるメンバーも居ると思うんですが、結局実現しないと、努力している事が実らないので。これは商業としての制作ではないので、お金以外に何がモチベーションに繋がるかというと、やっぱり他の人の声や反応だったりするので、そういったものを得られるように真剣に進めて行くのが僕の務めだと思ってるんです。
ぶっさん
ぶっさん
なるほどですね。僕も仕事でディレクションをしているのでよく分かります。ゴールとマイルストーンを決めてとか…。
PONYOさん
PONYOさん
そうです。なんか会社みたいになってきましたね(笑)
PONYOさん
PONYOさん
でもこれはあくまでも僕の話であって、ワールドが出来上がったのは本当に協力してくれた皆さんのおかげなんです。皆がモチベ高く取り組んでくれたおかげで、実際に物が出来上がったというところが大きいです。
ぶっさん
ぶっさん
そうですよね。皆さんのモチベーションがあっての実現、という事ですよね。

 

今までCLUBDEEPBLUEでやってきた事と、このクラブワールドのコンセプトについて

ぶっさん
ぶっさん
以前から、ぽにおさんは「オーディエンス目線」をすごく大事にしていると感じているのですが、これからの「ジュース」のコンセプトはどんな感じになっていくんでしょうか?
PONYOさん
PONYOさん
そうですね、まず、今までのCLUBDEEPBLUEのコンセプトの中で一番共感しているのは「いろんな音楽が聴けていろんな表現が許される」というところなんです。よくあるのが、箱の方向性が決まってしまっていて、それ以外の音楽を流しにくい、という雰囲気ってどうしてもあると思うんですが、僕はそれがあまり好きではなくて。あくまでも僕の話ですが、それだと飽きちゃうんですよね。なので僕が飽きないようにしたいというのがあって、それはCLUBDEEPBLUEのLycorisさんも同じなんです。
ぶっさん
ぶっさん
なるほど。
PONYOさん
PONYOさん
例えば、それこそぶっさんみたいな「曲のこと全然わかんないっす」という方が来ても飽きないようにするには、緩急をつけたり、ジャンルをガラッと変えたり、パフォーマンスの色を変えたりとか、そういうことをする必要があるよねってことで、そこにめちゃくちゃ共感を持てたんです。それは今も変わらなくて、例えばCLUBDEEPBLUEではほかの演者の方の方向性をあらかじめ聞いて、イベント全体としてバランスを考えてジャンルを決めてたりするんです。
でも、ぶっちゃけてしまうとそれが僕がやりたかったジャンルかというと、そうではないんですね。でもやりたくないジャンルでも練習してかけれるようになろう、という気概でやってきたんです。それはオーディエンス目線という意味で考えてるので、みんなにウケれば、僕にはウケなくてもいいという。だから、ある意味それがCLUBDEEPBLUEとジュースの違いになると思うんです。ジュースは、完全に完璧を求めたいんですよね。
ぶっさん
ぶっさん
完璧…!!
PONYOさん
PONYOさん
例えば、やってる音楽はすごく良いんだけど、映像や演出が備わってない事によって「ただ音楽を流してるだけの人」と思われちゃう事ってあるんですよね。例えば「映像や演出を付けたらめちゃくちゃカッコ良くなるはずだ」と思う人を何人か知ってるんです。そういう人たちに最高のパフォーマンスで最高のショーをやって欲しいと思っていて。ジュースはそれが出来る箱にしたいんです。
ぶっさん
ぶっさん
演者の魅力に光を当てる、みたいな…!
PONYOさん
PONYOさん
そうですそうです。例えば3次元的な要素があると思っていて、音と映像の先って空間演出だと思うんです。空間がイイと一気にコンテンツの解像度が上がると思っていて。これは構想的な話になっちゃうんですが、ゆくゆくはDJというだけじゃなくて、歌とか演奏とかダンスとかそういう事ができたらいいなって。クラブというよりはショーをするステージにできたらいいなって。
PONYOさん
PONYOさん
すでに、実際にダンサーさんに声をかけてたりするんです。この人の演出にこのダンサーさんがいたらいいな、みたいな構想が既にあって。僕がやりたい事は、僕が輝ける場を作りたいんじゃなくて、例えば人的リソースや技術的障壁によって、本当の価値が伝わっていない人の魅力をプロデュースまで行くと偉そうになっちゃいますが、ショー自体をプロデュースするというのが本当のコンセプトなんです。今はDJができる最低限の設備が実装されているのがジュースなんですが、次に見据えているのは色んな形式のショーを開催できるようにする事ですね。
ぶっさん
ぶっさん
ショーというキーワードを聞いてとても納得しました。今日ジュースであの照明を見た時に、「この演出はクラブというよりショーに近いな」と思ったんですよね。
照明もあるし、ディスプレイも4枚あるし、拡張性も凄いなぁって。
PONYOさん
PONYOさん
うん、それこそ演劇とかもやってみたいんですよね。どんな演目にも合うような、そんなワールドにしていきたいなと思っているんですよね。
あの箱自体はオープンに貸し出してしまって、いろんな事をやっていけるようにしていきたい。そう思ってます。
ぶっさん
ぶっさん
もう次元が違いますね…これもうクラブじゃないじゃないですか…!
PONYOさん
PONYOさん
実はPVの冒頭にも書いたんですが、「バーチャルリアリティショーステージプロジェクト」というのがジュースのそもそものコンセプトなんです。今回告知を出すにあたって、ジュースの知名度があまりにも無いので、「Club lJUS」という書き方をしたんですよ。今後ジュースが色んな働きをしていくと、最後には「lJUS」という単語だけが残るはずなんです。それが目指すところでもあります。
PONYOさん
PONYOさん
ちなみに、「lJUS」って読みにくいじゃないですか?小文字のLが頭文字に来て、その後大文字のJUSが来るという謎のスペリングをしてるんですが、これにもこだわりがあって、最初は読めないけど、認知されたら読めるようになるっているところを目指したいんですよね。一見さんでも読めて何となく語れちゃう感じではなくて(笑)僕はこれだけ熱い気持ちをもってジュースを育てて行きたいと思っているのでそこに賛同してくれる人に伝わって行って欲しいと思っているんです。
ぶっさん
ぶっさん
なるほど~!

 

「lJUS(ジュース)」のネーミングに関する衝撃的すぎるエピソード

ぶっさん
ぶっさん
ジュースっていうネーミングを初めて見た時、めっちゃこだわってるなって思ったんですよね。小文字のLが頭文字っていう。
PONYOさん
PONYOさん
そうそう。これはちょっとネタバラシになっちゃうんですが、ハッシュタグやキーワードが迷走しちゃうというのは想定してなかったんですよね(笑)
ぶっさん
ぶっさん
それはちょっと思いました。検索にも引っかかりづらいよなって…。
PONYOさん
PONYOさん
こだわったのにここでツメの甘さが出てしまったという(笑)
PONYOさん
PONYOさん
しかし、実は箱の名前が認知されるかどうかはどうでもよくて、例えばとあるバンドがジュースという箱を使ってライブをするとしたら、バンドのイベントであってほしくて、ジュースのイベントである必要はないと思ってるんです。
ぶっさん
ぶっさん
主役は演者、ということですね。
PONYOさん
PONYOさん
そうなんです。出演者がメイン。だからどうだっていいんです。
PONYOさん
PONYOさん
だからこそ、これはメンバーもしらない話をここでするんですが‥‥
そもそも僕は、ジュースというネーミングについて僕はめちゃくちゃ嫌いなんです。
ぶっさん
ぶっさん
えっ‥‥‥??????
PONYOさん
PONYOさん
そう。何でかっていうと、「lJUS」はスウェーデン語で光、という意味なんですが、そもそも僕は光という言葉がめちゃくちゃ嫌いなんです。今までの人生で「光」というものにめちゃくちゃ痛めつけられていて、良い思い出がないんです。めちゃくちゃ嫌いです。ハッキリ言って。
ぶっさん
ぶっさん
マジですか。
PONYOさん
PONYOさん
マジです。あとはスウェーデン語というところなんですが、スウェーデンに対してもとある人の影響で「こわい」という恐れを感じているんです。とある人、と言う部分については今回は省略しますが。そういったところを全部ひっくるめて、僕の中で、「ジュース」という言葉は若干、憎悪の対象なんです。あんまり我が子のように愛したい言葉じゃないんです。それはさっきも言ったように、ジュースが注目されて欲しい訳じゃなくて。ジュースという名前を売り出したいと思ってしまったら、きっとそのコンセプトは達成されないんです。だから嫌いな言葉にしたかったんです。
ぶっさん
ぶっさん
ちょっと絶句してます。それってつまり、PONYOさん自身の行動心理を考えた設計になってるということですよね。自分の考えすらもハックする。みたいな。
PONYOさん
PONYOさん
ハックというよりは、僕が僕自身の感情をコントロールしきれないというのが分かっていて。だからこそ、嫌悪感ぐらいを持つ言葉にしないと、多分エゴが出ちゃうなと思ったんです。下手すると、下ネタなんかよりもジュースという言葉の方が嫌いなんです。
ぶっさん
ぶっさん
…この話って、皆さん知らないんですよね…?
PONYOさん
PONYOさん
知らないです。みんなは、「ちょっと変わった感じのカッコイイ名前だな」と思ってくれたら、それが大正解です。
ぶっさん
ぶっさん
そうですね、そのイメージの方が強いと思います。最近短い英単語でちょっとオシャレなサービス名って流行っているじゃないですか?その流れを汲んだのかなと思っていました。
PONYOさん
PONYOさん
なるほどですね。でも皆からはそれでいいんですよ。皆は好きな名前、僕は嫌いな名前、それでいいと思ってるんです。
ぶっさん
ぶっさん
嫌いな名前をつけようと思った理由が驚きでした‥‥。

 

ロゴマークの意味

ぶっさん
ぶっさん
この流れで、ロゴマークの由来とか意味などお聞きしてもいいですか?
PONYOさん
PONYOさん
ジュースは、複数のワールドを作る予定でいるんです。というのは、あの箱に合わない演者さんもいると思っていて。なので、このデルタマークはその中の最初のはしりとして考えてます。ジュースデルタのロゴとしては、文字の方があくまで主体となるので、シンプルでいいかなと思って。何かのあのマークに似てるとかあるかもしれませんが、そこにはプライドのかけらもなくていいかなって(笑)
ぶっさん
ぶっさん
つまり「記号」ということですね。
PONYOさん
PONYOさん
そうですそうです。ちなみに、デルタという文字をジュースの文字に被せるのがダサかったんですよね(笑)なのでもう、これでいいんです。
ぶっさん
ぶっさん
ちなみに、今のジュースデルタはいくつかあるうちの1つ、という事ですが、他のワールドの構想なんかも既にあるんでしょうか…?
PONYOさん
PONYOさん
構想自体は既にできていて…VR機器の性能が上がってきたり、強いグラボが出てきたりすると、VRChat自体の転換期を迎えると思うんです。例えば大人数が参加出来るようになったり、リアルタイム性のあるコンテンツが出来るようになったり。やれる事が増えるなと。どうせだったら新しいことができるようになったら、それに合わせてコンテンツを作ったほうがいいんじゃないかなって。
ぶっさん
ぶっさん
構想が、先を見据えていて本当にビックリします…。
PONYOさん
PONYOさん
いや~ものづくりの意欲が止まらないからね。作りたい。作れるだけ作りたい。

 

ここがスタートだとするとゴールはどこか

 

ぶっさん
ぶっさん
今日がオープニング(スタート)になると思うんですが、ジュースのゴールって考えられてたりするんでしょうか?
PONYOさん
PONYOさん
めちゃくちゃ先の話なので、いつか忘れられる話になると思うので言っちゃいますが、ジュース自体は、人にあげようと思っていて。最終的に。
ぶっさん
ぶっさん
‥‥‥‥‥‥!?
PONYOさん
PONYOさん
それが、権力者みたいな企画力を持った人にあげたいんじゃなくて、やりたい事はめちゃくちゃあるけど、それを形にする力がない人に使ってもらおうと思って。特定の誰かにあげるんじゃなくて、パブリック化みたいな形で。僕の権利はゼロでいいよ、と思ってます。なんだったら配信とかも自由にしてもらって、それこそGithubとかでオープンにして自由にカスタマイズしてもらっていいよという。僕がお金とかを得たい、という話ではなくて、どちらかというと人の夢の為に投資したいと思っていて。で、多分僕がそれを決断する頃には、もっと良いワールドを作っていて、デルタは要らない、というレベルまで来てると思うんですよ。なのでそこに執着する必要はないと思ってます。
ぶっさん
ぶっさん
あくまで通過点、ということですね。
PONYOさん
PONYOさん
そう。それくらい人の為につくりたい、という気持ちですね。
みんなもっと幸せになって欲しい。お金が無いと出来ない事とかもあったりすると思うんですが、そういう人の力になりたいよねっていう。
ぶっさん
ぶっさん
多くの人の場合、ワールドを持ちたい、というのは自分の欲求になると思うんです。例えば自分が好き勝手できる酒場を持ったりとか、部屋を持ったりとか。でもぽにおさんの場合、「人の為になるんだったらあげちゃってもいい」という。所有する気があんまりないじゃん!という(笑)
PONYOさん
PONYOさん
あんまりないっすね(笑)
ぶっさん
ぶっさん
道具を作っているように感じました。何かを成し遂げるための道具を作って、それをこれからの人のためにどうぞ使ってください、というような。
PONYOさん
PONYOさん
そうっすね。
ぶっさん
ぶっさん
オーディエンスのために、というレベルではなく、まだ見ぬ演者たちのために、というところも含めてのワールド作りという事を聞いてビックリしてます。壮大すぎて。
PONYOさん
PONYOさん
まあ、長い戦いではありますが。
とはいえ、ラグの問題とかまだ解決しなきゃいけない技術的問題とかも沢山あって、VRChat自体が対応していかなきゃいけない部分もあるので、そこまでのパイオニアになるのは難しいと思っていて、僕は今できる技術の範囲で最大限尽くしていければいいかなって。

 

照明システムを通してパフォーマンスに参加できるというコンセプト

PONYOさん
PONYOさん
ちなみに、今日の一部の演目の中でふぉっくすさんが照明を担当したんですが、ふぉっくすさんはVJじゃないですし、映像制作とかはやった事がない人なんです。照明なんてやった事がない人です。実はあの照明システムはちょっと練習すればそれっぽく出来てしまうという照明システムを目指して作ってるんです。
それも構想の一部になっていて、結局使う人を選ぶシステムだと、誰もが使えるというコンセプトからハズレていってしまうので。ちょっと練習すればだれでも扱える、というかたちにしていきたいと思ってるんです。
PONYOさん
PONYOさん
いずれぶっさんにも「やってみない?」というかもしれません。
ぶっさん
ぶっさん
ちなみに、僕は学生の頃バンドをやってたんですが、「照明係」でした(笑)
PONYOさん
PONYOさん
じゃあできるじゃないですか(笑)やりましょうよそこまで言ったら(笑)
ぶっさん
ぶっさん
いやいやいやいやでも畏れ多すぎるんですよ~
PONYOさん
PONYOさん
気持ちはわかるんですが、僕の中では、「ハードルが高い」というのはナシにしていきたいと思っていて。こんな凄い演者さんとも「僕でも共演できるんだ」というのを目指したいと思ってるんです。自分の力で人の為になれるというのを経験してほしくて。どちらかというとやってもらいたいくらいなんです。
ぶっさん
ぶっさん
逆に、経験豊富な人だからやってほしい、じゃなくて、経験が無くてもやってみたいという気持ちだけはある人を優先してピックアップしたい、という想いですよね。
PONYOさん
PONYOさん
そうそう。やっぱり憧れて演者になりたい、というベクトルってあると思うんです。憧れって行動に繋がると思うんですよね。今実際に活動していて、VJやDJをやってみたい、という声を沢山聞くんですよね。だけどやっぱりハードルが高くて、どうしたらいいかわからない、という事が多くて。結局そのまま手を出せずに終わってしまう人が多いと感じていて。もったいないなと。それだったらまずコミュニティに入る事を第一として、「照明だったら練習すれば誰でもできます」という チームでパフォーマンスをやった、その一因が僕だという思い出とか経験って、その人のためにめちゃめちゃプラスになると思うんですよ。
ぶっさん
ぶっさん
それはマジで、本当にそう思いますね。参加しているって実感が得られるのは大事ですよね。
PONYOさん
PONYOさん
それをVRの中で経験してもらえる、というのが大事だと思うんです。
VRの中って凄い人沢山いて、そういう人とも気軽に話せる環境があるじゃないですか?
でも、技術的な壁があるから敬遠しちゃう、くらいしか壁ってないと思うんですよね。言葉の壁とかは別として、人と人との関係にそれくらいしか壁がないのであれば、それを取り払う事ができたらいいなって思うんですよね。
ぶっさん
ぶっさん
リアルだったら、クラブの照明をやらせて貰えるなんて機会、ほぼ無いと思うんですよ。多分やりたくても触らせて貰える事は無いかなと。でもそれがジュースだったら体験出来るし、なんだったら本番でもやらせて貰えるかもしれないって事ですよね。
PONYOさん
PONYOさん
そうですそうです。
ぶっさん
ぶっさん
僕でも出来るかもしれないと思ったら、やってみたくなっちゃいますよ。
CLUBDEEPBLUEの記事を書いた時もそうだったんですが、勝手に広報担当になったつもりで応援しようと思って記事を書いたんですよ。本当に勝手なんですが(笑)
そういうテンションだけでやっていいなら、照明もやってみたいと思いました。
PONYOさん
PONYOさん
うん、やってほしい(笑)今回皆1時間くらいしか練習してないと思うんです。皆ぶつけ本番でやってあの感じだったんです。特にふぉっくすさんを見ててめちゃくちゃ嬉しかったから。そういう人が増えて欲しいなって思ったんですよね。

 

オーディエンスの皆さんにひとこと

 

ぶっさん
ぶっさん
オーディエンスの方々に伝えたいメッセージなどありますか?
PONYOさん
PONYOさん
皆にわかってもらいたいという事が1つあって、僕もジュースもCLUBDEEPBLUEもそうなんですが、人に伝わりやすいわかりやすい事をやってるので、飽きるのも早いと思うんです。噛めば噛むほどみたいなコンテンツではないから。例えば、もっとディープな世界が好きになって行って他のクラブにハマるようになる事もあると思うんです。そうなった時に、無理に人付き合いとかで戻って来なくてもいいよ、という。
ぶっさん
ぶっさん
なるほど。
PONYOさん
PONYOさん
僕はそういうのは「趣味が発展した」と捉えているので、それはそれでいいと思うんです。だからドンドン卒業して、どんどん楽しい事を見つけて欲しいと思うんです。もっと色んなコンテンツがあるので。例えば土曜日、CLUBDEEPBLUEと同じ時間にもっと違うコンテンツも楽しめる訳です。本当は「来てね!」って言いたいけど、それはそれで、本当の意味の楽しいとは違うかなって。楽しみたいように楽しんで貰いたいから、変な縛られ方はしなくていいよっていう。
ぶっさん
ぶっさん
自分の興味に素直にありなさい、ということですね。
PONYOさん
PONYOさん
そうそう。そうなんです!それがいちばん!僕はそれで、しばらく来なくなったとしても、僕は全然それだけで嬉しいです。そのしばらくぶりに来てくれた人に対して最高のパフォーマンスをしようって思います。
ぶっさん
ぶっさん
ちなみに、これは今日のお話を聴いていての僕の感想なんですが、バンドやダンスなどのクラブ以外のパフォーマンスをするという部分や、デルタ以外の新しいワールドが来るかも、という情報を聴いていると、逆に「目が離せないな」と思っちゃうんですが…。
PONYOさん
PONYOさん
そうですね、ジュースは少なくとも、飽きられるコンテンツには絶対しない、という気持ちで作っています。そこは本当に僕も、ものづくりをしていく中で譲りたくない信念として考えているんで、これからも疲れない範囲で見ていて貰えると嬉しいですね。
ぶっさん
ぶっさん
いや~本当に目が離せないです。僕はCLUBDEEPBLUEを知ってから毎週土曜の時間の使い方が変わってしまったんですよね。なんというか、習慣が変わってしまったというか。僕としては、新しい楽しみ方や世界を知る事ができたので、めちゃくちゃ感謝してます。クラブに関しては興味だけはあった、という状態だったので、「興味だけはあってよくわからなかった」という状態から、「ちゃんと中身を知る事ができた」という1歩を踏み出せたので、本当に感謝してます。
PONYOさん
PONYOさん
ありがたいですね~。そう言ってくれる事が何よりも嬉しいです。
ぶっさん
ぶっさん
いえいえ、こちらこそ今後もよろしくお願いします!

 

PONYOさんについて


DJ歴15年。2020年12月29日よりVRChatをはじめる。現在はVRChatでVRDJとして活躍中。主にCLUBDEEPBLUEで様々なジャンルをプレイ。2021年6月12日に「Club lJUS」をクラブオーナーとしてローンチ。Mixcloudで彼のmixを聴く事ができる。

■Twitter:pony_lyon
■Mixcloud:https://www.mixcloud.com/pony_lyon/

 

撮影でお借りした場所について

今回インタビューに使用したのは、Clomaさんが制作した「SUPERCHILL」というワールドです。この場所は、僕が最初にPONYOさんとLycorisさんにお会いした思い出のワールドでもありました。ご協力頂きありがとうございました!

■ワールド情報
https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_61ca2fce-efdf-456b-b9b9-b29f75eca817&instanceId=0

■制作者情報
Clomaさん

 

Club lJUSに行ってみよう!


恐らく、インタビュー部分だけで1万文字を超えているこの記事を、最後まで読んでくださったあなたは、Club lJUS(ジュース)や、そのオーナーであるPONYOさんについて興味を持っていただけたのではないかと思います。是非、実際に足を運んで頂き、Club lJUSで音楽やショーを観てほしいと思います。

Club lJUSへの行き方

VRChatのクラブワールド(イベント)のほとんどは、下記の方法で行くことができます。

  1. オーナーや主催者のTwitterアカウントで情報を探す
  2. オーナーや主催者へjoinする
  3. 注意事項などを読んで、クラブの扉を開ける

今回の場合、オーナーはPONYOさんなので、PONYOさんのTwitterアカウントで開催の告知を確認します。そしてイベント前にPONYO(ID:PONYON)さんへフレンドを飛ばし、そちらへjoinして下さい。

クラブに行ったことがないから不安…そんなあなたでも大丈夫!なぜなら、僕自身もこの記事を書いた時点で、1ヵ月前まではVRChatのクラブに行ったことがなかったのです。その時の事を記事にしていますので、ぜひこちらも読んで頂けると嬉しいです!ぜひぜひ、よいVRクラブライフを!

クラブ未経験の僕がVRChatでクラブイベントに潜ってみたこんにちは。多趣味人間BUSSAN(ぶっさん)です。 ここ最近はVRChatというVRSNSにはまっていて、毎週どこかでログインしてい...

 

Club lJUSスタッフ&クリエイタークレジット

Direction & Design | PONYO(@pony_lyon)
Models & Configuration | Fox(@foxibis)
Udon Engineer | Hatze(@kohu_vr)
Animation & Model Design | marupop(@marupop_pop)
Video & Public Relations | BUSSAN(@BUSSAN_8888 )
Lighthing Operator | Wotapachi(@_wotapachi )
Costume | YUIPI(@VRC_yuipxq)
Broadcaster | Nina Hatsuse(@nina_unity)
Shader | noriben(@noriben327)
Assistant Planner | Ramychan(@ramychan_VRC

 

 

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「おうち時間」を快適に!

今、世間的にも世界的にも全人類が、史上最も「家に居る」んじゃないかと思います。
そして多分今後もしばらく家に居そう‥。そう思った僕は家の中の「おうち時間」を快適にするために、色んなアイテムを買いました。今回は、インドア派の僕がなぜそれを買ったのか、買った結果どうなったのかを簡単にまとめてみました。
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